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家畜のふん尿を発酵して作る液体肥料はSDGs、利用拡大へ農家ら知恵絞る - 京都新聞

液肥の利用拡大策を考える参加者(京都府南丹市八木町・氷室の郷)

液肥の利用拡大策を考える参加者(京都府南丹市八木町・氷室の郷)

 家畜のふん尿などを生かした液体肥料(液肥)の利用拡大策を考える会合が、京都府南丹市八木町であった。化学肥料より割安な点や、自然由来の肥料として国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に役立つ点を打ち出し、知名度を高めるべきだとの声が出た。

 同市内では、八木町農業公社が運営する市八木バイオエコロジーセンターで、牛のふん尿や食品かすを発酵させて年2万2千トンの液肥を生産。利用協議会を2009年に結成し、稲作などで導入を進めているが、利用は年5千トンと低迷している。未利用分の処理費用が2千万~3千万円かかり、活用の広がりが課題となっている。

 同公社や農家など約40人が11月24日の初会合で意見を交わした。存在自体を知らない人が多いため、大規模農家だけでなく、家庭菜園で使ってもらう仕組みをつくるべきだとの意見が出た。一部の化学肥料が含むマイクロプラスチックの問題がないとして、SDGsの観点を訴えるとよいとの指摘もあった。会合後、ある農家は「散布時のにおいや、わずかにある大腸菌などの問題がクリアされれば使いやすくなる」とした。

 同公社は今後、使用法の講習会などを通じてPRし、利用量を年1万トン以上に伸ばしたいとしている。

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