画像はUnsplashより
日々、目まぐるしく進化、発展を遂げる人工知能(AI)業界。さまざまな企業が新しいサービスを開始したり、実験に取り組んだりしている。
そこで本稿ではLedge.aiで取り上げた、これだけは知っておくべきAIに関する最新ニュースをお届けする。AIの活用事例はもちろん、新たな実証実験にまつわる話など、本稿を読んでおけばAIの動向が見えてくるはずだ。
経産省、AIやデータサイエンスの無料講座を公式サイトで紹介 12月から
経済産業省は11月9日、人工知能(AI)やデータサイエンスなどのデジタルスキルを学べる、無料オンライン講座をウェブサイトで紹介する「巣ごもりDXステップ講座情報ナビ」プロジェクトを開始すると発表。現在、同サイトに掲載を希望する無料オンライン講座を公募している。
経済産業省は同プロジェクトを開始した理由として、デジタルトランスフォーメーション(DX)が加速していることや、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、社会人が自宅に居ながら、新しい知識やスキルを習得しようとする学び直しの意欲が高まっていることを挙げている。
AIで適当な落書きを猫の写真に変換する無料サイト、これはムズい……
人工知能(AI)を活用した「すごい!」「おもしろそう!」といった画像変換サービスを紹介する新コーナー。今回は、適当なイラストを猫の写真に変換する無料サービス「Edges2cats」を紹介したい。
「Edges2cats」では、猫がこちらを見つめている様子や座っている様子をイメージした絵を描くと、あっという間にそのイラストにあった猫の写真に変換してくれる。
Visual Studio Code用のPython拡張機能に「debugpy 1.0」が追加
米Microsoftは現地時間10月28日、Windows、Linux、macOS用のソースコードエディタ「Visual Studio Code」用のPython拡張機能をリリースしたと発表。3月に発表したデバッガ「debugpy 1.0」を収録している。
Pythonの拡張機能はMarketplaceからダウンロードするか、Visual Studio Codeの拡張機能ギャラリーから直接ダウンロードできる。また、すでにPython拡張機能をダウンロードしている場合は、Visual Studio Codeを再起動すると、最新のアップデートを取得可能だ。
なるべく数式を使わない!滋賀大学の無料データサイエンス講座が開講
オンライン講座サイト「gacco(ガッコ)」では11月16日から、滋賀大学データサイエンス学部による「なるべく数式を使わない」という方針で構成した「大学生のためのデータサイエンス(Ⅱ)」が開講される。受講料は無料。
本講座では、機械学習の諸手法とその応用について説明する。まず「機械学習とは何か?」という説明から始め、その後に機械学習の応用事例を紹介。応用事例を先に見ることによって、機械学習の有用性が理解でき、機械学習の手法をより積極的に学べるとしている。
富士通、一般的な方式の100倍以上の圧縮率を誇る映像圧縮技術を開発
富士通グループの株式会社富士通研究所は11月16日、超高圧縮した映像からでも高精度に映像の内容を認識できる映像圧縮技術を開発したと発表。
具体的には、同社は独自開発の高次元データ解析技術「DeepTwin(ディープツイン)」を深層特徴量の圧縮に応用し、画像認識精度を低下させずに、従来の画像圧縮方式の1つである「H.265」による映像圧縮と人工知能(AI)を組み合わせた一般的な方式と比較して、100倍以上の圧縮率を達成可能な映像圧縮技術を開発したという。
クレジットカードの不正利用をAIで早期発見、ソフトバンク子会社
ソフトバンク株式会社の子会社であるSBペイメントサービス株式会社(SBPS)は11月11日から、同社のオンライン決済サービスを導入した事業者向けに、不正検知サービス「AI不正検知」を提供開始した。同サービスは人工知能(AI)を活用し、クレジットカードの不正利用を検出できるというものだ。
「AI不正検知」は、年間数億件を超える決済データによって、過去のあらゆる不正パターンを機械学習し、モデルを作成した。ユーザーがクレジットカード決済をするタイミングで、人間では見分けがつかない不正パターンとの類似性をスコアとして算出。事業者はリアルタイムにスコアを把握することで、不正な取り引きを早期発見できるとする。
NEC、ドライブレコーダーの映像からAIが路面のひび割れ状況を調査
日本電気株式会社(以下、NEC)は11月12日、ドライブレコーダーで記録した映像や加速度情報をAIで分析することで、路面のひび割れ状況や平坦性などを効率的に調査できる道路劣化診断サービス「くるみえ for Cities」を提供開始した。
NECが提供するくるみえ for Citiesはクラウド型のサービス。自治体が保有するパトロール車両などにドライブレコーダーを取り付けて走行するだけで、路面のひび割れ状況や平坦性などを広範囲かつ効率的に調査することが可能となる。
JDLA認定の「E資格対策講座」が半額の29万8000円に
株式会社アイデミーは、日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施するE資格試験に対応し、JDLAが認定している「E資格対策講座」の料金を従来の半額である29万8000円(税抜)に値下げすると発表した。
アイデミーが提供するE資格対策講座は、完全にオンライン完結し、いつでもどこでも学習を進められるという。そのため、忙しいビジネスパーソンや地方在住の人でも気軽に受講を始められるとのこと。また、E資格試験でも問われる人工知能(AI)におけるディープラーニング(深層学習)の技術を支える数学的基礎を完全にカバーしているとした。
ドコモ、大量の手術データをAIが解析 脳構造や処置状況の可視化の実現へ
公立大学法人公立はこだて未来大学(はこだて未来大)、学校法人東京女子医科大学(東京女子医大)と株式会社NTTドコモ(ドコモ)は11月9日、ドコモの第5世代移動通信方式(5G)を用いた通信サービスとMEC〔※1〕の特徴を持つクラウドサービス「ドコモオープンイノベーションクラウド」を活用し、伝送された大容量の手術データを人工知能(AI)が解析する実証実験を開始すると発表した。本実証実験は2020年12月から開始される。
昨今、医療現場では診察や治療にあたる医療従事者の人手不足や、地域間での医師の偏在が社会課題となっており、課題解決に向けて、手術の効率化や人の技術によらない手術の質の向上が求められている。
初心者でも機械学習モデルの作成や分析ができるサービス 月額5万円から
株式会社DATAFLUCTは11月13日、マルチクラウド環境に自社データをアップロードするだけで、簡単にAutoML(自動機械学習、Automated Machine Learning)でモデルを構築したり、データを分析したりできる機械学習プラットフォームサービス「DATAFLUCT cloud terminal.(データフラクト・クラウドターミナル)」のプレビュー版を発表した。すでに事前登録を受け付けており、12月1日から提供開始する。価格は月額5万円(税別)から。
「DATAFLUCT cloud terminal.」を使うと、自社データをアップロードし、分析手法(回帰、分類・時系列予測)を決定するだけで、モデル生成やデプロイを自動で実行できる。
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