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浦和の豆知識 びっしり“超”詳細 青山さん描く 無料配布の地図人気 - 東京新聞

楽風に張り出した「まっぷ」を指す青山さん=さいたま市浦和区岸町で

楽風に張り出した「まっぷ」を指す青山さん=さいたま市浦和区岸町で

 JR浦和駅西口のおよそ1キロ四方の地域を超詳細に描いた無料配布の地図が、人気を集めている。描くのはさいたま市浦和区岸町の日本茶喫茶・ギャラリー「楽風(らふ)」の副店長でイラストレーターの青山正博さん(59)。コロナ下で遠出を控える近隣住民らが手に取ることも増えているとみられ、累計発行部数は5万部を超えた。(前田朋子)

A3判「あっおやまっぷ」の全体。虫眼鏡で見る人も多い

A3判「あっおやまっぷ」の全体。虫眼鏡で見る人も多い

 青山さんの名前から、友人が「あっおやまっぷ」と名付けた地図づくりは、二〇一四年にスタート。街を歩いて「あっ、おや?と驚いてもらえれば」との思いも込めた。

 もともとは楽風の客から「お薦めの食事場所は?」などと聞かれたのが制作のきっかけ。江戸時代から続く老舗茶舗に生まれた青山さんは、近くの小学校で中山道の歴史や図工を教えることもあり、「子どもたちに話すには自分が知らねば」と、ふるさと浦和の探訪を始めた。

 〇・三ミリの水性ペンで描いた地図は、店や施設の位置情報より、街にまつわる豆知識が充実。「水上勉が浦和に住んでいたころよく遊びに来た古本屋」「昭和六年の教科書に、浦和には歴史に残る人が出ていないので勉学に励むべしと書いてある」などの情報が、隙間なくびっしり書き込まれている。

 インターネット経由の情報は「一過性だから」と一切使わず、古書店で見つけた浦和関連の歴史書や地域の長老に聞いた話を掲載。「うかがったまま、本当か? のものも入っています」と注釈を付けた。

 発行や配布は「お小遣いの範囲」で全額自費。楽風の外塀に張り出し、市内の十店ほどに置かせてもらい、客が自由に取っていく。評判が口コミなどで広がり、なぜか東京・上野の雑貨店や、青森県にも置く店があるという。コロナ下で遠出しづらかったこの夏は、市内の書店でひと月足らずのうちに三百部がなくなった。

 地図づくりを通じ、「自分の街について話せるのは豊かで楽しいと気付いた」という青山さん。街が変わり続ける限り、地図の完成はないと考えている。紙を貼っての上書き修正は数十回に及び、マンションが増え、老舗の閉店が続く最近は上書きが間に合わないのが悩みという。

 手に取った人の反響は意識しない。「何かを感じて、取ってくれた人がいれば『えへへ』って感じです」と青山さんははにかみながら話す。

 「あっおやまっぷ」の問い合わせは青山さん=電048(825)6682。

「あっおやまっぷ」の一部。中央の神社は鳥居のみで名前も書かなかったが「参拝したら目が治った」と反響が寄せられた

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