
新型コロナウイルスの影響で、販路を失った農家の作物を引き取って、食べ物に困っている住民に無料で提供する民間の支援活動がニューヨーク市内で行われ、今後ニューヨーク州も、農家の作物を買い取ってフードバンクに分配する予定で、住民を支える動きが広がりそうです。
新型コロナウイルスの感染がもっとも深刻なアメリカ東部のニューヨーク州は8日、前の日だけで216人が亡くなり、失業保険の申請件数は7週間で160万件を記録したと発表しました。
ニューヨーク市のブルックリン区にある教会では、失業や休業で食べ物に困っている住民のために、ニンジンやレタスといった農産物を詰めた袋を無料で提供するテントが設置され、手袋をしたボランティアが次々と訪れる人々に手渡しました。
食料を受け取った5人家族の男性は「仕事がない中で、家賃も支払えません。2人の子どもがいるので、食料の支援は助かります」と話していました。
活動を主催した、市内の慈善団体のリチャード・スライゼスキーさんは「飲食店が営業を休止したため廃棄するしかなくなった野菜を農家から引き取って、1700人分にあたる、およそ2万食を用意しました」と話し、今後も活動を続けるということです。
ニューヨークでは、州政府も来週から農家の作物を買い取って州内50か所のフードバンクに分配する予定で、厳しい生活を強いられる住民を支える動きが政府と民間で広がりそうです。
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May 09, 2020 at 08:29AM
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新型コロナで販路失った農作物 失業者などに無料提供 NY市 - NHK NEWS WEB
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