週刊文春は、先週18日に発売した3月26日号の記事「妻は佐川元理財局長と国を提訴へ 森友自殺<財務省>職員遺書全文公開『すべて佐川局長の指示です』」の全文について、文春オンラインで無料公開を始めた。発売中のメイン記事を無料で全文公開するのは文春史上初。
週刊文春のこの記事は、森友事件の公文書改ざんを強要され命を絶った、財務省近畿財務局の上席国有財産管理官、赤木俊夫氏(享年54歳)がのこした「手記」を全文掲載し、その手記の公開を妻が決意するまでの心の動きを12ページにわたり紹介している。3月18日の発売直後から大きな反響を呼び、週刊文春としては2年半ぶりの「完売御礼」となった。このため「買えなかった」「読めなかった」との声が数多く編集部に寄せられていた。
週刊文春の加藤晃彦編集長は「『買えない』との電話を多数頂き、編集部として心苦しく思っていました。赤木さんののこされた言葉をできるだけ多くの方に読んで頂きたいとの思いから全文公開を決めました。真面目な公務員だった赤木さんに何が起きたのか。ぜひ多くの方に読んで頂きたいと思います」と話している。
記事は以下の通り4本に分けて公開されている。
「すべて佐川局長の指示です」―森友問題で自殺した財務省職員が遺した改ざんの経緯
【森友スクープ全文公開#1】
https://bunshun.jp/articles/-/36818
「まさに生き地獄」―55歳の春を迎えることなく命を絶った財務省職員の苦悩
【森友スクープ全文公開#2】
https://bunshun.jp/articles/-/36819
「トシくんは亡くなって、財務局は救われた。それっておかしくありませんか?」財務省職員の妻が提訴した理由
【森友スクープ全文公開#3】
https://bunshun.jp/artic/-/36820
自殺した財務省職員・赤木俊夫氏が遺した「手記」全文
【森友スクープ全文公開#4】
https://bunshun.jp/articles/-/36821
さらに、週刊文春の今週26日発売の4月2日号では「森友財務省担当上司の『告白』『8億円値引きに問題がある』」という続報記事を掲載。森友事件の本丸と言える国有地の8億円値引き売却について、当時の近畿財務局の売却担当者で赤木俊夫さんの上司だった池田靖氏の、これまで知られていなかった決定的発言を紹介する。
また赤木さんが作成していた改ざんの全容がわかる詳細な極秘ファイルを、大阪地検特捜部が入手しながら「握り潰していた」実態にも迫る。そのほか、赤木さんの妻が彼岸のお墓参りで夫の俊夫さんに提訴と手記公開を報告した時の様子も写真入りでお伝えする。
この記事も、さわりを文春オンラインで読むことができる。
スクープ速報 「8億円値引きは問題だった」森友事件 売買担当者が赤木さん妻に告白していた
https://bunshun.jp/articles/-/36823
#赤木さんを忘れない
【執筆・相澤冬樹】
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March 25, 2020 at 04:04PM
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