楽天は通販サイト「楽天市場」で、購入額に応じて商品送料を無料にする新制度の運用を十八日に始めた。一部店舗の反対などに配慮して全店一律の導入は無期限で延期したが、事前に申請しなかった店舗には自動的に適用される。送料は店舗の負担となるため、対応が割れた出店者らからは戸惑いの声も漏れている。
新制度に参加した店舗では、三千九百八十円以上購入した場合に一部地域を除き送料が原則無料となる。参加を希望しない店舗が十七日までに楽天に申請した場合は、当面対象から外れる。楽天は加盟する約五万店舗のうち無料化の店舗数を公表していない。
輸入雑貨を取り扱う関西の出店企業は無料化に参加した。楽天は送料無料の店舗に限った商品検索の機能を設けるため、無料化しなければサイト内の露出で不利になると考えたという。だが送料を考慮して商品を値上げしたため、担当者は「売り上げへの影響は読めない」としている。
衣料品を販売する出店者の女性は検索表示への悪影響を恐れて「泣く泣く無料化した」と話す。送料分を価格に上乗せするかどうかは決めかねており「競合店の動きを見る」ため販売を一時休止することも検討する。関東の出店者の男性は送料を商品価格に転嫁できないと判断し、無料化しないことを決めた。「新たな検索機能によって利用者の目に留まらなくなれば、売り上げが落ちる可能性もある」と不安を抱える。
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March 18, 2020 at 05:35AM
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楽天「送料無料」開始 出店者「影響読めない」「泣く泣く」:経済(TOKYO Web) - 東京新聞
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