養鶏農家3代目が作る絶品！こだわり「たまごサンド」販売初日は30分で完売【佐賀県武雄市】｜佐賀のニュース・天気｜サガテレビ - サガテレビ

養鶏農家3代目が作る絶品！こだわり「たまごサンド」販売初日は30分で完売【佐賀県武雄市】

2022/02/28 (月) 20:45

　佐賀県武雄市山内町の養鶏場こだわりの贅沢なたまごサンドの販売が始まりました。養鶏農家だからこそできる新鮮なたまごを使った商品開発。３代目夫婦の思いとは？

【購入者】「４つ買いました」「すごく楽しみにしていた」

　2月23日、武雄市山内町にある道の駅横のレストラン跡地で販売が始まったたまごサンド。【いとう養鶏場３代目・伊東大貴さん】「他にない味にしたい」【妻・茉実さん】「新鮮な卵を味わえる良いものが出来た」

　標高およそ350メートルの山あいにあるいとう養鶏場。３代目の伊東大貴さん28歳。養鶏場ではおよそ3万羽を飼育し卵の生産・販売を行っています。エサには地元の野菜などを使い、１日に２万個ほどの卵を生産しています。【いとう養鶏場３代目・伊東大貴さん】「生まれてすぐ来てもらって、ずっと育てていき、卵を産むようになるまで半年以上かかるがそこまで育てていくことを大事にしている」

　しかし、産まれた卵のうち５パーセントから10パーセントは、色や大きさ、形がいびつだったり、ヒビ割れていたりして、出荷できないいわゆる「規格外」の卵です。特にいとう養鶏場の卵は贈答用が多く、その分規格外の卵が出てしまいます。【いとう養鶏場３代目・伊東大貴さん】「食べられる卵なので、自分たちが作ったものは自分たちで売れるというのが一番いいのかな」さらにはこんな悩みも…【いとう養鶏場３代目伊東大貴さん】「こういう山のなかでずっと引っ込んでやっていて、直接お客さんとつながる機会がなかったので」「加工品があるとそこを接点としてお、客さんとも直接会話できることが増えるかな」

　しかし養鶏一筋の夫婦にとって商品開発は簡単ではありません。そうした農家をサポートしているのが、佐賀県の事業「さがアグリヒーローズ」農家に、デザイナーなどその道のプロを紹介し、商品開発や販路拡大を図る取り組みです。伊東さん夫婦は、料理研究家と一緒に、規格外の卵を使った加工品を開発することになりました。

　去年11月、長崎県波佐見町にあるパン屋。【いとう養鶏場３代目・伊東大貴さん】「きょうはたまごサンドを作るにあたって、パンでご協力いただけるパン屋に話をうかがいに来た」日頃取り引きのあるこちらのパン屋で、たまごサンド専用のパンを作ってもらうことに。パンの耳は残すことに加え、見た目や香りを引き立たせるなどイメージが膨らんでいきました。【PANCLUB・富永竜太代表】「楽しい。これからどんなサンドイッチができるか楽しみにしている」「人気になってもらって、うちのパン使ってもらっているんだよ、と自慢する」【料理研究家・広沢京子さん】「養鶏場の伊東さんの卵が使えるというのは強みなので、おいしい卵をたっぷり使ったマヨネーズからしっかり作ってタマゴサンドを作っていきたい」

　【妻・茉実さん】「（毎日）作っている最近。で、毎日たまごサンド食べている」たまごサンドを作るのは主に妻の茉実さん。【妻・茉実さん】「レシピ、ちょっとまだ完全に覚えきれていないので確認している」オープンに向けこの日もひたすら夫婦で練習を続けていました。【妻・茉実さん】「新たなことをやるということで、プレッシャーや周りにあまり良く思われないこともあったと思うけど、頼もしいなと」それを聞いた夫・大貴さんは？【いとう養鶏場３代目・伊東大貴さん】「頼もしさは…あまりない。さっきも怒られていたんで…」何度も試作をかさね完成したのは新鮮な卵をたっぷり使って毎朝手作りをするマヨネーズを入れた「何度でも食べたくなる味」。耳までおいしい全粒粉入りのオリジナルパンを使ったこだわりの一品です。

　2月23日発売当日。開店の30分ほど前からたまごサンドを買い求める客の姿が。「オープンさせていただきますのでよろしくお願いします」

　【客】「たまごサンド４つと日替わり２つ」「（卵の）大ファンでそれがサンドイッチになったら、どんな味になったのかなと楽しみで」たまごサンドは１セット520円、もともと50セットを用意する予定でしたが、あまりの人気ぶりに20セットほど追加、それでも販売開始から30分ほどですべて売り切れてしまいました。【客】「きのうチラシをもらって。売り切れ？あっという間ですね」【客】「ぜひ食べたかったけど、またあす以降に来ます」訪れた人たちは武雄市在住が多くほとんどがいとう養鶏場の卵の根強いファンばかり。ＳＮＳや口コミで広がりオープン初日は大盛況に終わりました。

　【妻・茉実さん】「正直、すごく疲れたが「完売した」ということが何よりうれしい」「（今後は）もう少し落ち着いてお客さんの顔を実際に見られるように頑張りたい」【いとう養鶏場３代目・伊東大貴さん】「山内町という山間部にある場所に行列ができて。卵もだけど地域にもしっかり貢献していける店になっていければ」