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Appleがゲームハードを作るかも? 過去に大失敗も「メタバース」普及で再び着手か - リアルサウンド

 先週のMicrosoftによるActivision Blizzardの買収は、数多くのゲーマーを震撼させたことだろう。『コール・オブ・デューティー』シリーズを筆頭に、『ハースストーン』『Overwatch』など、数々のヒットタイトルを抱える有名会社の買収は、今後のゲーム業界を語る上で外せない大きなファクターだが、今後さらに大きなニュースが飛び込んでくるかもしれない。

 「Appleが自社製ハードの開発に力を注いでいるかもしれない」と語るのは、ライターのJez Corden氏だ。

 Corden氏が『The Xbox Two』というポッドキャストで語ったところによれば、はっきりしたソースのある情報ではないものの、様々な人が「AppleがXboxの開発者をヘッドハンティングしている」と話しているそうで、「Appleが実際に開発を進めている可能性は高いだろう」ということだ。

 Appleには96年、バンダイ・デジタル・エンタテイメントとの共同開発で『ピピンアットマーク』というゲームハードを世に出し、大失敗に終わった過去がある。以来、ゲームハード開発からは一線を引いてきた。

 なぜ、いまになってこのような噂が出回るようになったのだろうか? その答えとなるのが、昨今話題になっている「VR」や「メタバース」といったキーワードかもしれない。

 Appleが開発するゲームハードがもし実現するならば、それは、VR・メタバース時代にマッチしたものとなる可能性が高いのではないだろうか。

 とはいえ、Corden氏いわく「Apple製ゲームハードについて様々な噂を耳にしているが、メタバースに対応したものであるというものもあれば、VRには非対応という話もある」とのことで、具体性のある情報ではなさそうだ。また、Appleは昔からさまざまなアイディアをとにかく試す企業であることから、すでに開発が中止されている可能性もあると補足している。

 また、冒頭でも述べたMicrosoftによるActivision Blizzardの買収で、ゲーム業界に波紋が広がったことを受け、噂が加熱している可能性もある。この噂が嘘か真かはわからないが、事実であればゲーマーにとっては明るいニュースとなるだろう。こうした競争は業界にとって刺激となり、より楽しめるハードやゲームタイトルを産み出す重要なファクターの一つだからだ。

 先のポッドキャスト配信の最後に「もしもAppleがMicrosoftやほかのメーカーと争うとすれば、さらにそこに割って入れる他の企業はいるか?」と問われたCorden氏は、「唯一、中国の巨大テック企業であるTencentだけだろう」と答えた。TencentはAppleやMicrosoftに肩を並べる巨大企業であり、『League of Legends』や『PUBG』などの人気タイトルを数多く抱えることから可能性は十分に考えられる。今後も要注目だ。

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