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ロタウイルスワクチンいつ受ける? 定期接種で原則無料 - 朝日新聞デジタル

 小さな子どもを中心に激しい下痢や吐き気を引き起こす「ロタウイルス」のワクチンが、10月1日から定期接種の対象になった。ロタウイルスはほとんどの人が一生のうちに何度も感染するウイルスだ。ワクチンの利点や、注意点は何だろうか。

 大阪府大阪狭山市の桑原悠晴(ゆうせい)ちゃんは10月中旬、生後2カ月での初めての予防接種をふじおか小児科(富田林市)で受けた。父親の勇人さん(31)がひざの上で体を押さえ、藤岡雅司院長が口の中にシロップ状のロタウイルスワクチンを垂らした。悠晴ちゃんは泣き声を上げようとした瞬間、こくんと飲み込んだ。その後、両手や脚にヒブワクチンなど3種類の予防接種の注射も済ませた。

飲むタイプ 初感染の重症化防ぐ

 ロタウイルスワクチンは2回接種が必要な「ロタリックス」(グラクソ・スミスクライン)と3回の「ロタテック」(MSD)の2種類が、国内ではそれぞれ2011年と12年に相次いで認可されて使えるようになった。どちらも飲むタイプのワクチンだ。ほんのわずかでも腸に入れば効果があるため、仮にはき出してしまっても飲み直す必要はない。

 今年10月1日からの定期接種の対象は8月1日生まれの赤ちゃんからで、接種が原則無料になり、万が一、免疫ををつける以外の望ましくない症状が出た場合には医療費や通院費などに手厚い補償が受けられるようになった。7月31日以前に生まれた赤ちゃんは任意接種だった。悠晴ちゃんには2人の姉がいるが、長女が赤ちゃんだった時は認可されておらず、次女は任意だったため受けなかったという。

 ロタウイルスは乳幼児の急性胃腸炎の要因のひとつだ。厚生労働省によると、5歳までの急性胃腸炎による入院患者のうち、40~50%前後はロタウイルスが原因だ。

 国立感染症研究所によると、主に感染者の排泄(はいせつ)物から感染が広がる。激しい下痢や吐き気などの症状がでる。重症になると脱水症状で入院が必要になることもある。けいれんや、脳に炎症が起きる子もいる。感染力がとても強く、ウイルス粒子10~100個で感染するという。今年は新型コロナウイルス感染症対策で保育施設の休園などがあったためか大きな流行がみられなかったが、例年は3~5月に流行する。

 ロタウイルス感染症には何度もかかるが、特に最初の感染は重症化しやすい。ワクチンは最初の感染の「代わり」になるイメージだ。入院するような重症化のほとんどを防ぎ、発症そのものも7~8割減らすと期待される。

 川崎医科大(岡山県)の中野貴司教授(小児科)は、任意接種だったこれまでも接種率が年々上がって7~8割に上ったことに触れ「脱水の程度がひどく入院するなど、負担が大きい病気ということで小児科医も接種を勧めてきたことがあると思う。定期接種化は待望論も強く、意義は大きい」と評価する。

■接種の時期に…

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