愛知県、インフルエンザ予防接種を６５歳以上無料に - 中日新聞

　愛知県は、秋冬にかけ新型コロナウイルスとインフルエンザの流行が重なる事態に備え、重症化しやすい高齢者を対象に、インフルエンザの予防接種費用を無償化する。接種費の補助金約十八億円を九月補正予算案に追加し、十八日開会の県議会定例会に提出する。

　無償化の対象は、県内に住む六十五歳以上の高齢者と六十〜六十四歳で心臓や腎臓、呼吸器などに障害がある人になる見通し。期間は十月から来年一月末までを想定する。

　高齢者の定期接種は、予防接種法に基づいて市町村が実施している。県内では本年度、予防接種を完全無償化している一部の市町村を除いて千〜千五百円ほどの自己負担があり、県はこの自己負担分を補助する。

　コロナとインフルの同時流行は医療機関の負担増を招くおそれがあり、高齢者への予防接種で、まずはインフル重症者の発生を抑えこみたい考えだ。無償化により、高齢者の接種率の増加も見込んでいる。

　都道府県による高齢者のインフル予防接種の無償化は、東京都と大阪府も実施する予定。

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