インフル予防接種無料の対象者を拡大医療機関の負担軽減へ - 東京新聞

　新宿区の吉住健一区長は七日の定例会見で、新たなコロナ対策を発表した。それによると、インフルエンザウイルスの予防接種を無料で受けられる対象者を拡大。患者を増やさないようにすることで医療体制が逼迫（ひっぱく）するのを避ける。また、子育て世帯への支援も拡充する。　（中村真暁）

　インフルエンザの予防接種の自己負担は十月から、高齢者（六十五歳以上）と子ども（十三歳未満）を無料とする。これまでは七十五歳以上の高齢者らが無料だった。

　コロナ対策で国は特別定額給付金として一律十万円を支給したが、対象とならなかった四月二十八日から来年三月末までに生まれた子どもの成長を支援しようと、その保護者にも子ども一人当たり十万円を支給する。対象となる保護者は、八月二十八日以前に区外に転出している人を除く。

　区によると、区が実施したＰＣＲ検査のうち、陽性者は七月が千二百二人（陽性率２５・９％）だったが、八月は三百四十七人（同１５・９％）に減った。吉住区長は繁華街関係者と情報を共有することを通じて、感染経路の調査や三密回避の対策が徹底されたとみており「また増加しないよう、（繁華街関係者らが）自発的に対策できるよう、アプローチしていく。日本一安心な繁華街がある区として、再スタートする」と話した。