三才山トンネル、９月１日無料化へ松本と上田、交流促進に期待 - 中日新聞

無料解放の案内看板などが立つ三才山トンネル有料道路の料金所＝上田市鹿教湯温泉で

　松本、上田市を結ぶ国道２５４号の「三才山トンネル有料道路」（１５．２キロ）が９月１日午前零時から、無料開放される。県内の東西を横断する幹線道路で、開通から４４年間にわたって住民の移動や物流の発展などに貢献してきた。無料化により両地域の交流促進にさらなる期待が寄せられている。　（竹内なぎ）

　三才山トンネル有料道路は一九七六（昭和五十一）年に開通し、県道路公社が管理してきた。開通後は東信地域から松本市街地に流入する車両が増加。渋滞が発生するようになり、九四年には同市島内の国道１９号につながる「松本トンネル有料道路」が開通した。全体の事業費は二百九億二千八百万円。

　有料道路の無料化は、一般的に利用開始から三十年とされる。松本トンネルが後で建設されたこともあって、県は二〇二一年六月に無料開放する予定だった。しかし利用者が多く、累計の交通量は一億三千万台を超えるなど計画より二割高く推移し、無料化の前倒しが実現した。

　三才山トンネル、孫六トンネルを含む三才山区間は、昨年度に利用した車両二百五十五万台のうち、普通車と軽自動車が二百二万台を占めた。中信...

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