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50代はなぜ「ご機嫌な人」と「不機嫌な人」に分かれるのか(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース

 50代になると、どんな人もこれまでの仕事や人生を見つめ直す時期に入るでしょう。しかし、ここで自分自身とどう向き合うかによって、人生が好転する人と行き詰ってしまう人に分かれます。50代以降もうまくいっている人は、どんな心がけをしているのでしょうか。今回は、中谷彰宏氏の新刊『50代でうまくいく人の無意識の習慣』(青春出版社)から、50代からの仕事への向き合い方、職場での心構えについて具体的に紹介します。 ● 仕事よりお金を優先させると自己肯定感が下がる  50代から、(1)仕事が欲しい人(2)お金が欲しい人の2通りに分かれます。  早く生涯年収を稼いでハッピーリタイアしたいというのは、アメリカ型の考えです。日本人は、もともと勤勉なので、お金はいらないから仕事が欲しいと考えます。  ここで、さらに、(1)本当にお金がいらない人(2)やっぱりお金が少し欲しい人という2通りに分かれるのです。  成功する50代は、「お金はいらない」と言う人です。この人のところに結果として仕事が集まります。条件やお金を先行する人は、ギャラや給料が安かった時に少しふてくされ感が出ます。

 20代は忙しい時代です。お金を使うヒマがないほど忙しいので、お金のことを考えません。その後、30代、40代で給料が少し上がると、お金を見てしまうのです。「仕事も忙しいけど、お金も入るんだな」と感じた時に、判断基準がお金に負けてしまうのです。  「給料がもっと欲しい」「給料が下がるのはイヤ」と、お金を優先していくと、今度は自己肯定感が下がります。  安い仕事のほうが、自己肯定感が上がるのです。ギャラが安いと、かわりに面白いものを探します。「これ、手間ばかりかかって、なんの儲けにもならない」「むしろお金を払ってでもやりたい」「やればやるほど赤字」というものが一番面白い仕事なのです。  職人は、手間をかけて楽しみます。手間を味わえるのです。「お金はいらないから、次の仕事をもらう」というやり方をします。今は世の中全体もそうなっています。  50歳を過ぎると、手間がかかって儲からない仕事が増えます。増えるというより、それが見えてきてしまうのです。「これ、手間がかかって儲からないぞ」という仕事はしないという選択肢もあります。そうすると、どんどんめんどうくさい仕事から遠ざかって、仕事の面白味がなくなってくるのです。 ● チャンスは“普段の自分らしくない”ところにある  新しいことに挑戦しようとする時に、今まで生きてきた50年間の人生を振り返り、「これは自分っぽくない」と言う人がいます。「自分らしさ」とは、一貫性を持っているのです。人間は、それまでの人生における一貫性からはずれると、「自分らしくない」と言います。  たとえば、「新しいお店に入らない」「今までしたことのない仕事はしない」ということで、その人の潜在的な能力は発揮できなくなります。50代でも、まだ使っていない潜在的能力はたくさんあります。潜在的能力に出会うためには、自分らしくないことをすることです。  中途半端に「これって自分らしくないんだよね」と言い始めた瞬間に、凄く狭い範囲に限られて、ほかにもっとあった鉱脈をスルーしてしまうことになります。一貫性にこだわる人は、完璧主義です。それによって、「自分らしいか、どうか」というところで選択肢を狭めています。チャンスは自分らしくないところにあります。たいていはトラブルから自分らしくないところにたどり着けます。

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