
3日付で定年引退となる山内調教師の引退セレモニーが1日、阪神競馬場で行われた。
管理するジュエアトゥーで制した阪神12R終了後、ウイナーズサークルで山内調教師の引退セレモニーが開催された。日本調教師会、日本騎手クラブ、家族から花束が贈呈され、壇上で感無量の表情を見せた。
「ついにこの日がきたのかなと思っています。今は言葉が出てきません」。阪神3Rをテイエムイダテン、阪神12Rと調教師生活最後の開催日に2勝。「こんなにうまくいくとはね。なかなか、こうはいかないよ。誰かが応援してくれたのかな」と目を細めた。
1989年に厩舎を開業し、JRA通算872勝(重賞48勝、うちGI6勝)。GI初勝利は95年宝塚記念(ダンツシアトル)。96年には皐月賞(イシノサンデー)でクラシックを初めて制した。JRA全10場での重賞制覇を達成するなど、まばゆいばかりの調教師人生だった。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、この日も無観客での競馬開催。それでも、ピンク地に山内家の家紋『三つ柏』をあしらったトレードマークの“ベンツメンコ”ともに、山内厩舎の所属馬による数々の名シーンはきっと、ファンの心にいつまでも刻まれていることだろう。
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