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暴落は「怖い?」「安い?」市場にふりまわされない投資家のこころえ - トウシル

※本記事は2018年5月30日に公開したものです。

 日本株が大きく下がるとき、どのような感情が出てきましたか? 

「怖い」ですか、それとも「安い」ですか?

 一度や二度の急落は、「利益が減ってしまったな…」くらいのもので、「怖い」というまでにならなかった方も少なくないかもしれません。しかし、心理的に真に問われる局面は、資産が減っている状態で、さらに大きく下がったときです。

 (あくまでも私見ですが、)うまくいく人とうまくいかない人の差は、株価が下がってきたときに、「怖い」という感情が出てきて、一喜一憂してしまうか否かの差です。

 うまくいかない人は、株価の上下を見て「上がる株=良い会社」「下がる株=悪い会社」という捉え方をしているように見えます。うまくいく人は、株価ではなく、その会社の事業をきちんと見ています。

 このため、株価の上下だけで良し悪しを判断するということはありません。たとえ株価が低迷していようが、事業がしっかりしていて本来価値と比べて割安であれば、「悪い会社」ではなく「安い会社」に見えるのです。

 うまくいかない人は、保有株が下がると「悪い会社」に見えてしまうので、買い増すことができないどころか、逆に売りたい衝動に駆られます。うまくいく人は「安い会社」に見えるので、下がったところで買えるのです。うまくいくか、いかないかはこの差なのです。
 

どうやって一喜一憂しない心を手に入れるのか?

 株式に投資をする上で、私たちが一喜一憂しない心を手に入れるためには、ひたすら事業を見ていくことです。私の経験も含めてお伝えすると、うまくいっている人の多くは、ウォーレン・バフェット氏、ピーター・リンチ氏ら、バリュー投資に関連する本を読み、決算短信などを読み込み、会社のホームページ等の情報もくまなく見てひたすら企業分析を行い、自らの資金を投じて経験を積んでいった結果、一喜一憂しない心の領域に到達したとみています。

 まさに“職人”です。この職人たちは、きちんと事業を見ているので、下がったところで「怖い」ではなく「安い」と思える心になっているのです。

 とはいえ、事業を見て調べていくこと自体、時間もかかり、大変根気のいる作業です。多くの人にとっては現実的ではないでしょう。では、どうしたらよいのでしょうか?

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